散策コース
"大田村"の営みと自然を感じる散策コース
大田域内には、かつて生活道として使われていた山道が張り巡らされています。舗装道路の発達により使われなくなったそれらの道路を定期的に整備し、散策コースとして利用できるようにしています。散策の中で地域の昔や現在の営みを感じたり、里山の自然を楽しんだりしてもらえればと思います。
ウォーキングとして全コースを制覇するも良し、滞在中に歩道として使うも良し、大田に訪れた方々に幅広く利用していただきたいです。
スマートフォンで下の「Google Mapで見る」をタップすると、Google Mapの地図上に道が表示されます。
ご利用の際は、こちらとご自身の位置情報と照らし合わせてご散策ください。
旧通学路コース
かつての村の通学路を体験
過疎化の影響で閉校になってしまった旧朝田小学校は、遠くは山を一つ超えた地区から通っていた子供たちも多く、児童はそこまで徒歩で通学していたそうです。開校していた時は学校のPTA会で協力して整備していたそうですが、今は使われなくなってしまいました。かつての小学生がどのような道を歩いていたか、ぜひ体験してみてください!
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Starting Point
旧校から1つ山を超えた先にある集落からスタートです。こちらでは我々が運営する「Guest House」をスタートポイントとしています。最初に歩いていく道はかつて大田村で酒蔵や飲み屋が並んでいた元目抜き通りです。
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Walking Details
山道を超え麓まで降りると、すぐに旧校が見えてきます。
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End Point
このコースは旧学校を超えて、地域の方が運営する「貸し古民家 月亭(げってい)」まで延伸しています。
道全体は山を緩やかに登って下るような形で、比較的簡単に歩くことができるので、体力に自身がない方にもおすすめです。
山中は一般的なスギ・ヒノキの植林のほか、地域の特色であるしいたけの原木栽培に使われるクヌギ林を見ることができます。
コース中は写真のように、県道に交差したり、裏に隠れて見えづらいところなどがいくつかございます。GPSで線をしっかり確認しながら、県道を渡る際は車に注意してください。
横岳コース
里山ならではの営みを感じる
今は山林に埋もれてしまっている、かつての六郷満山文化の営みの史跡や、世界農業遺産にも認定されている、ため池とクヌギ林による伝統的な農業システムにも触れることができます。
ここでは横岳の頂上付近から麓に下山する形でご紹介していますが、逆からいくと登山としてもお楽しみいただけます。
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Starting Point
宿泊施設や様々なアクティビティができる「横岳自然公園」の駐車場からスタートです。
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Walking Details
スタートからGoogle Map の道に沿って歩くと、「横岳権現」のお堂が出てきます。お堂を正面にみて真後ろ、「イヌノキ」の札がある木の右側に階段の跡があるので、そこからおりていきます。
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End Point
このコースの終点は別のコース「旧通学路コース」に接続します。左に行くとすぐに「貸し古民家 月亭(げってい)」に、右にいくと山を超えて別の集落に着きます。
「横岳権現」は、今は廃寺になっている、横岳山延命寺の奥の院でした。そこから階段跡を下っていくと、鳥居も見つけることができ、江戸時代の元号などが掘られているのを確認できます。「お寺」で「鳥居」があることからわかるように、神仏習合の六郷満山文化に則した文化財となっています。今の姿からは想像できませんが、昔はこのお寺周辺にも集落があり、生活が営まれていたそうです。
史跡からもう少し歩くと、「石生谷ため池」を横目に見ることができます。ため池の周囲は、椎茸の原木栽培に使われるクヌギ林に囲まれており、国東半島の農業文化の象徴的な景観を見ることができます。なおこの景観は、国連による「世界農業遺産」にも指定されています。
旧道コース
江戸時代の村の主要路を感じる
杵築市街と別府湾を眼下に見る峠からスタートするこのコースは、江戸時代初期ごろには、現在の杵築市内から大田村を通って主要港に抜ける国東半島のかつての主要路でした。このかつての主要路を散策して、その時代の営みをぜひ感じてください!
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Starting Point
貝原益軒の石碑と、別府湾の美しい景観を正面に見て左に進んでいくところから始めます。しばらくは県道を進んでいくので、車にご注意ください。
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Walking Details
しばらく県道を歩くと、左側に石碑が出てきます。そこからまっすぐにいく道と、右にいく道が目立ちますが、それらの道路の間にスギヒノキ林に入る形で山道に進むことができます。GPSで線をしっかり確認しながら進んでください。
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End Point
このコースの終点は別のコース「旧通学路コース」に接続します。右に行くと旧校や「貸し古民家 月亭(げってい)」がある集落に、右にいくと我々が運営する「Guest House」がある集落に着きます。
スタート地点からしばらく歩くと見える石碑は、江戸時代初期に杵築から来た人への道標として使われていたそうです。
風化して見えづらくはなっていますが、「右 たけたづ、中 たかた、 左 はたかた」と書かれており、そのうち「たけたづ」(竹田津、現在の国東市国見町に位置)は、江戸や関西へと向かう瀬戸内の海路となっており、非常に重要な位置付けでした。このコースも「たけだづ」に向かう道を歩いていきます。
今では想像もつきませんが、かつては多くの人々が往来し、道標の近くには昭和初期まではお茶屋もあったそうです。
散策コースは森林や、写真のように開けた場所など、様々な景色を楽しむことができます。運がよければ、貴重な野鳥などが目の前を横切ることもあります。